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休刊決定したフォーサイト誌に寄せて

月刊フォーサイトが来年3月末をもって休刊になるそうだ。

「フォーサイト」休刊へ=新潮社

12月16日15時53分配信 時事通信

 新潮社は16日、会員制の月刊国際政治経済情報誌「フォーサイト」を来年3月20日発売の4月号を最後に休刊すると発表した。
 同誌は1990年3月創刊で、現在の発行部数は2万2250部。黒字化の見通しが立たないため、20周年を機に休刊を決めた。 

フォーサイトには何度か寄稿させていただいたことがあるが、中でも思い出に残っているのは、「経済制裁で生じているサッダーム政権の変化」という2003年1月号に書いたエッセイである(http://www.zassi.net/mag_index.php?id=5&issue=3201)。90年の8月以降、イラクには国連の経済制裁が科せられてきたが、この制裁によってイラクでは経済・社会構造が変質し、サッダーム政権は国内的により強固になったと主張したものであった。自分のオリジナリティを出し、且つイラクとなじみの浅い日本における一般誌では突っ込みにくいはずのイラクの部族社会構造に切り込んだものであるがゆえに、マニアックなエッセイであった。それにもかかわらず、フォーサイトの懐の深いところで、何の異論もなく、そのまま載せていただいた。感謝に値する勇気であった。

この雑誌をほぼ毎月読んでいたこともあり、少し感傷的にさせられた。一読者として同誌は、海外情勢・外交に関する視座を提供する日本語の数少ない雑誌であり、ときに疑問符がつくような記事もあったが、それはそれなりに著者のスタンスとして、読ませていただいた。

論座や諸君のような総合誌のみならず、子供の時に親しんだ科学なども休刊だそうだ。雑誌氷河期とはいえ、電車や飛行機の中で読む雑誌がつくづく少なくなったことは嘆かわしい。メルマガやブログ、ワイドショー化したニュース、それらの存在意義は大きいと思うが、読み終わった後に考えさせられる部分が多い幅のある主張を見る機会はますます少なくなっていくのだろう。

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