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オバマのアフガン戦略:今日のGood Day

金曜日の早朝は、上柳さんのおはようGood Dayにレギュラー・コメンテーターとして出演していますが、今日は、6時台のコーナーでオバマのアフガン戦略について話しました。

オバマにとって、アフガン戦争は重要なものですが、「対テロ戦争をないがしろにするのか」との批判に対し、「本丸はアフガンにあり」としたのは、もしかすると熟慮なしの発言だったのではと疑っていますが、それはそれとして、今日お話ししたポイントは以下の通りです。

○ アフガン駐留米軍司令官による「4万人増派がなければ米軍は敗北する」とのメディアへのリークは、オバマ政権のアフガン戦略構築プロセスに影響を与え、これに対しバイデン副大統領が「まっとうなアフガン政権に責任を委譲できるようにならないのならば、泥沼から抜け出るべき」と反論し、早期に構築するはずであったアフガン戦略は12月にまで持ち越された。

○ 最終的に出された「3万人増派」、「2011年7月撤退開始」、「アフガン治安部隊の増強と権限の段階的移譲」は、上記の経緯を受けた妥協の産物であったが、アフガン戦略をめぐり「与野党ねじれ」が見られ、支持率も下がる中で、時間的にも政策的にも追い詰められた中で打ち出された。

○ 一昨日よりNATO外相会議が開催されているが、米国はNATOの1万人近い増派を求めて、総計4万人に帳尻合わせしているように見え、NATO諸国は当初の約束の5千名増派にどれだけ上積みできるかを検討せざるを得なくなっている。しかし、NATO諸国部隊の与えられたマンデートは、米軍のより攻撃的なマンデートとは異なっており、数だけで判断するのはおかしい。さらに、撤退時期の明示は、昨日の議会公聴会で「敵を利し、友に誤解を与える」と批判を受けた。そもそも、新たなアフガン戦略においても、オバマ政権は「敵」がカーイダなのか、ターリバーンなのかを確立できていない。

○ 日本の部隊増派は政治的に期待できない状況ながら、50億ドル支援はオバマ政権にとって本来、喉から手が出るようなものではないか。アフガン政権正常化、撤退の前提となる治安部隊の訓練、アフガン国家予算をはるかに上回る治安経費、8000名にのぼるターリバーン離脱兵への対処等に、財政支援をうまく組み込めるのであれば極めて効果的になり得るからである。支援がアフガンでも米国でも評価される可能性はあり得るものの、重要なことは、これらの支援を円滑に協調体制が組めるような協議を米国との間で行い、十分にアピールできるかであろう。130億ドルも拠出しながら、「なにも感謝されない」と言われた湾岸戦争の際の金銭的支援は、米国にも国際社会にもアピールできなかったが、その二の舞になってはならない。

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