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若者たち

今日はシリア最後の日ですが、これからハマースの幹部と会う予定です。

中東世界における変化の中で、若者たちの感覚は大きく変わっているようで、それをジェネレーション・ギャップと済ませるには余りにナイーブな気がしてなりません。

シリアにおける論調は全面的にガザ地区に対するイスラエルの攻撃を非難し、人道的な団結を呼びかけるというものです。我々が遭遇したいくつかのデモにおいて掲げられた旗等も同様の趣旨で、「イスラエルによる虐殺を許すな」という趣旨のものが多かったように思われ、興味深かったのは、シリア在住のシーア派系慈善団体による「ガザはもう一つのカルバラー(殉教者イマーム・フセインが虐殺された場所)」というバナーでした。その他に「ガザに勝利を」といった旗もありましたが、デモに参加した小中学生と話をすると、「シオニストとは徹底的に勝利するまで戦う」等の威勢のいい回答が多く、イスラエルの圧倒的な軍事力を前にフラストレーションをためているであろう彼らが、そのまま大人になることは懸念されます。

イラク北部のクルド地域においても若者たちの感覚は、かつてのクルド人たちとは異なるようです。多くの大人や政治家たちが、「クルドの独立は不可能である」としているのに対し、若者たちは独立は当然の主張だと感じているようです。すでに指摘したとおり、ほとんどのクルドの若者は、イラク人であるにもかかわらずアラビア語を理解せず、米国、戦争、中東諸国との連帯といったアラブ・中東世界を語る上でカギとなるいくつかの事項に対して、多くのイラク人やアラブ人と異なる感覚を有しています。彼らがクルド社会を担う時に、独立に向けた「時限爆弾」は爆発するのでしょうか。また、現在マーリキー首相が強く主張している「イラクの統一を確固たるものとするための」憲法改正が動き出すとき、彼らはどのような反応を示すのでしょうか。

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