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22歳に見て欲しい映画

今日、「大いなる陰謀」と題する映画を見てきました。普段は、試写会の案内が来ても時間もないので、ほとんど行ったことがありませんでしたが、なぜかふらっと行って来ました。題名が示唆するように、よくある「陰謀」ものかと思い、眠いのに、出席の返事を出してしまったことを後悔しつつ行ったのですが、あにはからんや、面白かった。

物語の筋は、http://movies.foxjapan.com/ooinaru/を参照いただくとして、米上院議員(トム・クルーズ)とジャーナリスト(メリル・ストリープ)の間のやり取り、大学教授(ロバート・レッドフォード)と学生のやり取り、一言一言がとても重く、息をつかせない作りこんだ映画という印象で、重い映画にもかかわらず、時間を感じさせませんでした。

現実の世界においても、米国が言うところの「対テロ戦争」と呼ばれるものが本当にあの通りの大義名分をもって進行しているのか、大きな疑問を抱いている私としては、フィクションでありながらもその背後に「リアリティ=現実の虚偽」を強く感じさせる作品でした。政治、ジャーナリズム、戦争、学業を描きながら、この映画は人間を描いており、あえて結論を出さずに、観ている者に大きな質問を投げかけます。恋人同士でいく映画ではありませんが、たまには根を詰める映画もいいんじゃないかと思わせました。たぶん、この手の映画は大ヒットすることはないのでしょうが、できれば22歳の大学生にぜひとも見て欲しい映画です。

残念だったのは、「大いなる陰謀」という邦題です。おそらくこの映画の主題は「What's for?」であり、「何のため」、「誰のため」を問うているように思われます。「何のための戦争」、「誰のための政治」、「なぜ学ぶのか」、「何のためにしに行くのか」、「ジャーナリズムとは何を目的とするのか」、それを考えさせるものに他なりません。それにもかかわらず、「政治的陰謀もの」を想起させる邦題はあまりに矮小すぎるように思われてなりません。とは言え、原題の「Lions for Lambs」もシニカルながら、軽すぎる印象はぬぐえませんが。

畑違いのわたしが映画の論評をするなど思いもよらないことで、失礼ながら、招いていただいた20世紀FOXさん、いい意味で裏切られました。ありがとうございました。たぶん、もう一度足を運ぶ映画になりそうです。

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