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自爆テロ犯に対する死刑判決

11月9日、アンマンのホテルで自爆テロが発生した。イラクのカーイダを指揮するザルカーウィの関与が指摘されたこの事件では、自爆を実行できなかったイラク人女性、サージダ・アッリシャーウィが拘束された。21日、ヨルダンの法廷は、このリシャーウィに対して死刑判決を下したが、彼女は上告する権利を有している。

この事件は、ヨルダンの9.11と呼ばれ、ヨルダン社会と当局に大きな衝撃を与えた。ザルカーウィは一昨年の時点で、テロの戦場をイラク以外に拡大することを表明していたが、ザルカーウィの出身国ヨルダンにおいてテロが実行され、その被害者のほとんどがアラブ人同胞であったことは、ヨルダン人に真剣に受け止められた。

この事件の結果、ヨルダン政府がザルカーウィ掃討に本腰を入れた結果、米軍はザルカーウィを殺害することができたとされている。また、当局が対策を講じた結果、ヨルダン外務省の某課長によれば、その後、2件の無差別テロが未然に防がれた由である。

この後、ヨルダンのホテルやスーパーマーケットには金属探知機が設置され、ホテルの駐車場には車を止めることができなくなり、また、車回しはロード・ブロックで閉鎖された。060922_13250001

他方で、判決が下された21日もしくはそれが広まった22日の段階で、ホテル等の警備が報復を懸念して強化された様子は伺われない。このあたりは、アラブ的なのんきさなのであろうか。060922_13240001

私が話したヨルダン人たちは、この凄惨な事件を契機としてイラク人に対する怨嗟や批判を強めているわけではないようであり、このことは救いである。彼らは、ザルカーウィの責任と非難しながらも、イラク人が悪いとは言っていなかった。テロの結果、罪を犯したりその背後にいる組織を批判しても、それが民族や国の間の衝突に繋がらない様子から、どこかの国は学ぶべきではないだろうか。

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