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アンマンのイラク人たち

昨日からヨルダンの首都、アンマンに滞在しています。

ヨルダンはなかなか難しい場所で、表面から見えるヨルダンとその奥に位置するものが大きく異なっているというのが、かねてからの私の印象です。確かに表面上は、湾岸の石油バブルの恩恵を受けてか、大規模公共工事や新しいレストラン、湾岸諸国とみまがうホテル等が目立っています。ちょうどラマダーン直前であり、夜の会合が多いことも町の活気に貢献しているのかもしれません。

ヨルダンの新規プロジェクトの多くは、英国などの企業によるBOTが多いようで、これは、諸外国のヨルダン経済に対する期待を表しているのかもしれません。

その一方で、度重なるガソリン値上げや、物価の上昇が庶民の生活を苦しめているようです。バブル的な経済の中で、給与も上がっているようですが、その一方で、所得の上昇の恩恵に預かれない層もいるようで、バブルは世界共通の格差を生み出すのでしょうか。

そのような中で、アンマン在住イラク人の羽振りのよさが目に付きます。アウーチー家によるロイヤル・ホテルへの投資を始めとする大規模な物件投資や土地購入、真新しいベンツに乗ったイラク人等、イラクから逃げた富裕層が、混乱とパージが続くイラクを避けて、ヨルダンにある程度居住することを前提に、経済活動を活発化させています。ヨルダン特有のイラク・ビジネスも堅調のようです。イラク国内の状況からは想像もできませんが、「イラクがヨルダンを買収している」とヨルダン人が嘆く状況が続いているようです。また、政治的に現政府に反対の人々も多くアンマンに居住しているようです。

かつて制裁時代に、イラク国内からヨルダンに難を避けてやってきていたイラク人たちが、イラク大使館の周りにたむろして、何をするともなく悲しげな顔をしていた様子に慣れていた私にとっては、隔世の感があります。これらのイラク人は、外国から資産を持ってきて、ヨルダンに投資する者、イラクとのビジネスで儲けた者などがいるようです。特に後者の中には、外国企業の対イラク債権の帳消しと引き換えに安い物資を購入してイラクに高く売りつけたり、外国投資や援助の事前調査や仲介を行って儲ける者も少なくないようです。

さて、今日は多くのイラク人と会う予定で、アンマンに居住する暫定政府時代の大臣や、ボンニーヤのようなイラクの財閥系の人々がどのような格好で、どんな話に関心があるのかが興味深いと愉しみです。

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